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弱小チームの逆襲

6:47 am 野球

前回に引き続き中学時代に入っていた野球部のお話です。

転職太郎の所属していたチームは、前回述べたように、県下でも有名な弱小チームでした。転職太郎もそのチームカラーにすっかり馴染んでしまい、気がつけば、自分は弱いんだ、ダメなんだと思い込むようになったのです。


先輩達が去っていって、ようやくレギュラーの座につくことが出来ましたが、正直言って、あまり嬉しくはなかったのです。何故ならば、チームは今まで試合にほとんど勝ったことがなかったからです。これからは、自分が前面に出て恥をさらすことになるのかと思うと、憂鬱になったのです。

新メンバーでの最初の練習試合の相手は、県下でも強豪チームとして知られていたところで、過去の対戦ではもちろん1度も勝ったことがありませんでした。いきなりこんなチームと試合なんて・・・。

しかしながら、いざ試合を開始すると、今までとは何だか勝手が違うのです。これまでの、打ってはほとんど三振ばかり、守っては滅多打ちされてばかり、というお決まりのパターンではなくて、あろうことか、その逆になってしまったんです。そして、気がつけば大差で勝利。チームはもうお祭り騒ぎでした。逆に相手チームはといえば、絶対あり得ないことに落ち込んでしまい、監督さんも苦笑いで誤魔化していました。

それでも、今回は、運良くたまたま勝ったのだと思っていました。しかし、その他のどのチームと対戦しても、不思議なことに勝ち続けたのでした。相手のチームはその突然の変異ぶりに驚いていましたし、その当事者である私たち自身も首をかしげるばかりでした。

しかし、考えてみれば当然だったかもしれません。転職太郎が小学5年生の頃に、地元であちこちに少年野球チームが出来て、そこでしごかれた人のうちで優秀な人材の多くが、中学生になっても野球部に所属したんですから。そういった人達がレギュラーになった頃、ようやくその成果が出てきたんだと思います。

また、そういった転職太郎の同期の人数も半端ではありませんでした。毎年野球部に入ってくる人はこれまで数人しかいなかったのですが、転職太郎の同期は10人もいたのですから。他の中学校からすれば、10人なんてたいした数ではないかもしれませんが、転職太郎の通っていた中学校は各学年100人にも満たない小さな学校だったので、これは大変な数字だったんです。同学年の男子の実に4人に1人が野球部に所属していたんですからね。しかもそのすべてが少年野球で大活躍した経験者ばかりだったんです。

万年弱小チームで有名な野球部が、気がつけば、周りのチームから、ひと目置かれる存在へと変貌したのです。

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