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失業日記
最高の履歴書で失敗
未知の業界での転職活動
ある製造会社での面接も、忘れることの出来ない思い出の転職活動となりました。ココはなんでも金属表面処理をやっている会社だとか。そういう業界については私にとって全くの未知の世界。
ハローワークの求人票をよく見てみると、従業員がたったの6人となっているではありませんか。なんだか不安な気がしないではないのですが、あまりえり好みはしてられません。「善は急げ」ということで、すぐに職員の方にお願いをして、この会社に面接依頼の電話をかけてもらいました。しかし、前回お話した時と同様に、通勤時間のことで、会社の方が面接をするのに躊躇してしまっているようです。さらに35歳という年齢、業界未経験であるということが、追い打ちをかけてしまったようです。私の力ではどうにもならないことばかり。
これはもうダメだと諦めかけていたのですが、またまた職員の方が必死でお願いをしてくれて、なんとか面接にこぎつけることが出来ました。こんなにマイナスの面があったにも関わらず、よくもまあ覆せたものだと驚きました。さすがプロと言いたい。しかし、こんなにマイナス面が多ければ、当然のことながら、面接を受けに行っても、どうせ時間の無駄で終わるんじゃないかと、既に半分諦めモードに入っていました。気が進まないながらも、
「どうせ暇なんだし」
と自分に言い聞かせて、面接時に提出するための履歴書と職務経歴書を仕上げることにしました。多くのマイナス面を補うがごとく、今までになくぎっしりと書き込んでやりました。ようやく出来上がったのを見直してみると、今までになく実に良い出来栄えで、少々自信を取り戻しました。
再び採用枠が・・・
面接当日のこと。この会社までは1時間半もかかってしまいました。
(少々遠いがやむを得ないな。)
と既に転職先がココに決まったかのような思いでいました。それくらい履歴書と職務経歴書の出来栄えに自信があったのです。
さて、会社については予想していた通り小さな建物でした。奥に入って行き、直ちに社長と出会って、直ちに面接。
社長がまず口にしたのは、
「今回の社員募集は2人です。この前面接に来てくれた人は経験者だったということもあって、その場で採用しました。従って、あと1人なのですが、既にかなりの方と面接を済ませており、どの方を採用するのか、もうある程度絞っている段階で、面接もあなたで最後するつもりです。」
前回に引き続き、また1人だけかい。とほほ・・・。履歴書と職務経歴書が最後の望み
もうほとんどあきらめかけてましたが、まだ最後の望みの履歴書と職務経歴書があります。社長がそれらに目を通すと、
「うーん」
と唸っていました。
「これはすごい。今までいろんな方の履歴書を見てきましたが、あなたが一番の出来ですね。しかもパソコンを使って、ご丁寧に職務経歴書まで作成されたのには、努力の跡がうかがえますね。過去に何度か転職を繰り返されてきたようですが、誰にでも納得出来るような転職理由がきちんと書き込まれていて、なるほどなあと思いました。」
かすかな希望の光が見えて来ました。しかし、その後に続く言葉には唖然としました。
「しかし、これほどすばらしい履歴書や職務経歴書を書かれる位のあなたでしたら、わざわざこの業界で働かなくとも、他で十分にやっていけると思いますよ。この業界でやっていくなんてちょっともったいないな(※とほほ1)。」
履歴書や職務経歴書が良すぎたために、かえって不採用になるなんて・・・とほほ。
- ※とほほ1
- 今考えると、ショックを和らげるために、あえてこういう言い方をしたのかも知れません。ただ、あのときの社長の唸り声は、すごかったことは確かです。まぁ、あのような断られ方をしても仕方がないくらいの出来映えだったと自負してはいるんですけどね。なお、余談ではありますが、面接が終わってから、交通費として1,000円支給してくれたのでした。ちょっとしたことではありますが、大変嬉しくて、今でも忘れられませんね。
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